2011年9 月26日 (月)
ERADを効率よく行なうためにERADを効率よく行なうために
Mol.Cell 6月号からSho-chanのプレゼン。小胞体でタンパク質が異常構造をとるとプロテアソームという分解系に運ばれる。しかし、異常構造をしたものは凝集体を形成しがちだが、そうではなく可溶性を維持したまま分解されて行っている。この可溶性維持に関わる分子が存在するはずであるが、今回の論文で、その候補分子複合体が同定された。それがBag6複合体であり、ERAD基質の溶解性を維持し、プロテアソームまでの基質の輸送を仲介するシャペロンホルダーゼ (Chaperon holdase)として機能するという。この分子は、多くのERAD基質の分化に関与するE3リガーゼであるgp78と相互作用する分子をマススペクロメトリーで探索して発見された。このメカニズムがどのくらい多くの基質の分解に関与しているかが知りたいところである。