2011年4 月19日 (火)
ファンコニ貧血と「春のコンサート」by 熊薬アンサンブル部ファンコニ貧血と「春のコンサート」by 熊薬アンサンブル部
再生不良性貧血のうち、先天性の疾患であるファンコニ貧血は35万人に1人という。平均寿命は30歳であるが、自然緩解例もあるという。Journal of Clinical Investigationの2011年1月号に掲載された論文はこの自然緩解例のファンコニ貧血の発症メカニズムと白血病発症に関するトピック。M2のTomyが難しい内容をうまく紹介してくれた.ファンコニ貧血の原因遺伝子はDNA修復に関わる遺伝子であり,これに変異があると細胞周期のG2チェックポイントでのチェック機能が低下しているという。自然緩解しない患者の末梢血リンパ球のATR-CHK1経路を阻害すると、自然緩解する患者のものと同じになることから、この経路が重要であることは間違いないという。ファンコニ貧血は自然緩解しても、いずれは白血病になるが、寿命は延びるため、患者にとっては、論文タイトルにあった「clinical benefit」なのだろう。
「熊薬ものがたり」焼酎の言葉は、取り扱った常楽酒造のホームページの1ページ目から消えていた。インターネット販売サイトだけは、奥に入って行くと残っていた.県外から購入する場合は、ここをクリックしてほしい。在庫は残り500本を切った。薬学部の近くの中山酒店でも今まで通り扱っている。贈り物として大変喜ばれている。今月、亡くなった従兄弟も私が贈った「熊薬ものがたり」に感動していたという。最後の送りの別れの杯も「熊薬ものがたり」であった。生前、78歳までの焼酎人生で「世界一の焼酎」だと愛飲していたと親戚から聞いた。その帰りにたまたま立ち寄った、他の親戚の家で、﨓の木に生えていた、直径30センチもある巨大な霊芝を頂いた.本当にさるのこしかけであった。大変珍しい自然の芸術品であった.今,教授室に飾っている。にが茶の商品化のタイミングでもあり、運命を感じた。
先週の土曜日の「熊薬アンサンブル 春のコンサート」は大盛況であった。薬学科6年生の、サークル立ち上げのメンバーにとっては最後の演奏になった。私にも半強制的な出演依頼があり、彼女らには、125周年記念事業での演奏でも大変お世話になっていたので、大変苦悩の末、「ハナミズキ」のフルート五重奏に出演することにした。息継ぎはハチャメチャであったが、音を大きく外すこと無く、本番で初めてうまくいった。聴きにきていた学生からは手が震えていましたよといわれたが、私の生涯でこれほど緊張したことはなかった。数回しか音合わせ練習をしておらず、また、生まれて初めての合奏、そして、練習では、毎回うまくいかず彼女らの足を引っ張り、ショックを受けていた状況であった.最後の彼女らのコンサートを台無しにしないようにと思う気持ちがプレッシャーになっていたところもあった。そこで、本番では、開き直って、皆、俺についてこいという気持ちで臨んだ。皆、プロなみの腕前なので、私のハチャメチャなリズムでもどうにかしてくれると。白崎先生がビデオを撮っていたが,演奏の様子は、正直、怖くて聴きたくはない複雑な気持ちである。家で、ひとりで、自分のペースで吹くのが気楽で良いが、アンサンブルも成功すれば大感動であることも経験できたことが良かった.コンサート終了後は、皆、感動で涙涙でした。ありがとうアンサンブル部。次回は、私は休みで、中島先生、入江先生が出演されるらしい(半強制的)。
本番前の練習の様子(これはまずいと思っている最中)