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2010年10 月21日 (木)

金属かぶれのメカニズム

金属かぶれのメカニズム

 金属かぶれで最もよく遭遇するのはニッケルという。ニッケルによるアレルギーは10数人に1人の割合という。 ベルトのバックルやジーンズの留め金、腕時計、ネックレス、眉毛のカールに使うビューラー、50、100、500円といった硬貨にもニッケルが含まれており、汗により金属イオンが溶けだして皮膚炎を発症させているという。本日、この皮膚炎はニッケルイオンがTLR4の2量体のヒスチジンに配位し、炎症性サイトカインを異常産生させるということを明らかにした、Nature Immunology 9月号の論文を今朝の朝ゼミでJyuriaが紹介した。マウスのTLR4では、配位しうるヒスチジンが他のアミノ酸であるために、ニッケル単独で皮膚炎は起きないが、マウスのTLR4をヒトのTLR4に変えてやるとマウスでも皮膚炎が起こるという。面白い。ニッケル単独では、発症させるのに高濃度のニッケルが必要の様である.今後、ヒト型TLR4マウスを活用して,他の修飾因子の同定が行なわれるだろう。

 

 遂に、来週にせまった熊薬創立125周年記念事業。心配りするところが学会とは異なる。天気も気になる。「熊薬ものがたり」の本が昨日完成した。熊薬の宣伝には良い武器になる。来週から、熊本の書店にも並ぶという。評判については、追々、紹介したい.また、この記念事業に併せ、25年に1回の機会のこの事業に参加してもらいたい気持ちから同級生の同窓会を開くことにした。薬学部の近くの昔ながらの居酒屋を開店から閉店まで貸切です.90名中、約30名の参加になりました。アラフィフの会になります。大学の頃の仲間というのは、何の話をしても話が合うものですね。今回の125周年の記念事業の運営を通して、卒業生達の熊薬の頃に対する熱い思い入れがよくわかりました.熊薬の頃,良い思い出、悪い思い出があったにしろ、社会の荒波に揉まれながらも人生を歩んできて、今一度、冷静に考えてみると、「今の自分があるのは、熊薬で過ごしたおかげ」となるのですね。現在、熊薬にいる学生達にとって、今回集う熊薬の多くの先輩達と接触できるという貴重な機会を積極的に是非活かして、先輩達の熱い思いをたくさん感じてほしいですね。

 

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