2010年10 月14日 (木)
脂肪にとってマクロファージはジキルとハイド脂肪にとってマクロファージはジキルとハイド
Cell Metabolism 6月号、肥満の進行に伴いマクロファージが分泌するAIMは脂肪細胞における脂肪合成を抑制し、結果的に脂肪量を減少させるという。AIMとはApoptosis inhibitor of macrophageの略であり、肥満や動脈硬化進行時に発現が上昇し、泡沫化マクロファージの生存を維持し(アポトーシスを阻害)、病態を悪化させると言われていた。ところが、このAIMは、CD36を介して脂肪細胞に取り込まれFAS(脂肪酸合成酵素)を阻害し、脂肪合成を阻害すると共に、結果的に脂肪分解のみが起こり、脂肪細胞が肥大化しなくなるという。マクロファージから肥満抵抗に関わる分子が同定されたという。脂肪にとってマクロファージはジキルとハイドか。今朝のまつやましんの発表でした.