2010年8 月 9日 (月)
負傷退場の報告と御礼負傷退場の報告と御礼
23日にその事件は起きました。午後の講義が終わった後に、久住における大学院生合宿に、事務局としてのサポートとお酒の差し入れを持って、中型バイクで出発しました.大変天気が良く、大観峰周辺は大変快適でした.しかし、あと1kmで到着というところにある、下り坂の急カーブ。カーブに落ちている砂利。山育ちの私は、充分、用心していたにも関わらず、タイヤが砂利に乗り、ハンドルが効かず、ましてや急な下り坂となればスピードが増し、一瞬の間に、右サイドから転倒し、腰、肩、頭の順にアスファルトで強打しました.死ぬ間際とはこんなものかと感じ、そして、ヘルメットの重要性を再認識しました.バイクの下敷きになっていましたが、「あっ、生きている」と思いながら、立ち上がり、バイクを起こして、交通の邪魔にならないようにしようとしましたが、右手の力が入りませんでした.肩を打った時に、グニャという音がしましたので、肩を触ってみると、異様な盛り上がりがありました。ズキンズキンとした痛みを感じつつも、どうしようかと迷い、合宿先に助けを求めても、混乱させて申し訳ないと思い、近くにあるレストランまで歩き、助けを求めました.レストランの方が、親切にも肩を冷やす氷を持ってきて、また、救急車を呼んで頂きました(先々、御礼に行きます).救急車は日田の方から来るということで、時間が結構かかりました.山の中の事故の怖さは救急体制にもあることを実体験しました。救急車と警察も来て、そのまま、救急車で、日田ではなく、熊本に近い小国町の病院に運んでもらいました.初めての救急車の経験と救急隊との会話も今後の教育に活かせるかと思いました。小国ではレントゲン撮影で鎖骨遠位端骨折と分かり、市内の大きな病院で再度診察を受けて下さいということになりました。しかし、土曜日、日曜日と外せない、三男の最後の中体連の試合があり、また、月曜日は1年生の前期最後の講義があり、それが終わるまでは入院はできないと思い、鎖骨バンドとNSAIDsで耐えていました.そして、月曜の夕方に、近くの信頼できるドクターにセカンドオピニオンを求めて行ったところ、やはり、遠位端は骨再生能力も低く、かつ、肩の靭帯が全部切れ、程度がひどいので手術しか無いとのことでした。火曜日に大きな病院で診察を受け、早いうちに手術ということで、水曜日入院、木曜日手術ということになりました。骨折した骨が周辺の血管や組織、神経を全く傷つけていなかったこと、肩以外の場所にダメージがほとんどなかったことが不幸中の幸いでした.私にとって初めての全身麻酔、尿道カテーテル、ボルタレン座薬など色々と実体験をし、今後の教育に活かせると思いました.多くの人に心配かけないよう内緒にしていましたが、結局、色々な方に心配させてしまいました.仕事のアポイントが色々ありましたので、早期に退院させてもらい、骨折ネタを活用しながら仕事をしているところです。今、右肩にはチタンのプレートが入っていまして(図1)、3ヶ月くらいで摘出の手術のために再度入院しないといけません。その際には、尿道カテーテルだけは勘弁してほしいと心から願っています.尿道カテーテルを引き抜く時は、火傷の場所を引っ掻くような痛みでした.しばらくは右手で重い荷物を持ったり、右手でついて立ち上がったりはしないようにと言われています.バイクは廃車にして、今後は、ご心配をおかけした皆様のためにも頑張らなくてはと思いました.本当に、ご迷惑とご心配をおかけしました。まだ色々な話がありますが、いつか飲んだ時のつまみとして.ちなみに、背中のリュックの中の差し入れの焼酎とワインの瓶は傷ひとつありませんでした。体を犠牲にして酒は無意識に守ったのかも。自分の体よりも先に背中の酒の瓶が割れていないかをチェックしていました.くれぐれも皆さん気をつけて人生を送りましょう。
図1 右肩(プレート入り)