PAGE TOP

2010年2 月10日 (水)

小国杉の机

小国杉の机

昨日、薬学部で第2回エコファーマシンポがあった。日頃、聞けない話が多く、座長も引き受けていたこともあり、参加した.「未使用医薬品の一般廃棄や薬服用者の排泄物が環境に悪影響を与えている可能性とその対策について」「自然に優しい化学合成法:グリーン&サステイナブルケミストリー」「ナノ粒子を投与された母親マウスにはほとんど影響が見られないが胎児マウスにはナノ粒子が脳等に観察されること」「小国杉の机で勉強した子供達は杉から発散するセスキテルペンにより、IgAが増加し,風邪を引きにくくなるという科学的なエビデンスの提示」などなど、面白い内容ばかりであった。特に、小国杉の話をされた先生のお話は,環境、文化、感性が生理的な反応を惹起していることを実際にボランティアの学生を対象にした研究を実施され,ここの知見は、様々な観点から大変感銘を受けた.近代の機械的効率を重視する世界観が、狩猟あるいは農耕民族として生きてきた生物にひずみ(ストレス)を与えてきているという。今一度、日常における自然体とは何かを考えてみよう。

ご意見メール
clear_both