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2009年12 月17日 (木)

ウイルス感染に対する新たな武器

ウイルス感染に対する新たな武器

TLR2は、細菌感染時の受容体として、炎症性サイトカインの発現を促すが、ウイルス感染に対しても、抗ウイルス作用を有する1型インターフェロンの発現にも関わることを証明した、画期的な論文(Nature Immunol. 11月号)が今朝のセミナーの話題。TLR2が発現するどの細胞でも見られる現象ではなく,骨髄細胞の5%を構成する炎症性単球の中の特定の表面マーカーを持つ細胞に見られるという。本論文では,多くの実験がなされ、信頼度は高く,特に、炎症性単球特異的にTLR2をノックアウトするとマウスにワクシニアウイルスを感染させても1型インターフェロンの誘導は全く見られないという。従来,ウイルス感染にかかわるTLRは3、9、7であったが、今までの整理されたTLR概念をもう一度見直す必要があるかもしれない。面白い!


M1のShingo S.は、コンスタントに素晴らしいプレゼンをしてくれます。力はしっかり付いています。
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