2009年5 月 1日 (金)
今週の朝ゼミ感想とたくみ君と初対面今週の朝ゼミ感想とたくみ君と初対面
今週は四年生達の朝ゼミでした。火曜日は不運にも急な出張で聞けなかった。福田君ごめんなさい。月曜日のともみちゃんは慢性ウイルス感染モデルにおいてウイルスがTh17細胞を誘導することでウイルス排除機構を抑制していることを明らかにした論文を紹介した.ウイルス感染に対して耐性を示すマウスにLPSを処理することによりウイルス感染に感受性を示すようになるところが面白い.その他のウイルス感染時においてもTh17細胞が誘導されていることが報告されていることから,IL-17を抑制することにより様々なウイルス感染の慢性化を抑制できるかもという話。木曜日はまつやましんが担当.新たな脂肪分解経路としてマクロリポファジーを提唱しているNature論文。マクロリポファジーは脂肪をオートファジーすることを指す.この論文はオートファジーを起こさなくしたマウスにおいて脂肪肝様の肝肥大化が見られたという過去の知見をin vitroおよびin vivo(肝臓におけるオートファジーのみを抑制したマウス)の実験で明確にしたものである。金曜日は、ゆかりんが担当.ヒストン脱アセチル化酵素であるSirt6の欠損マウスにおいて寿命の短縮とともに老化促進の表現型を示すという過去の知見の制御メカニズムのひとつが、NFkB経路の抑制であり、Sirt6が直接p65と結合しNFkBの作用領域選択的にクロマチンの凝集を引き起こすという.Sirt6欠損マウスのp65をヘテロにすることで寿命が延長している知見は美しい.今週の朝ゼミを担当した4年生たちは、プレゼン、質疑ともに、かなり高いレベルであり,今後もこの調子で頑張ると良い線行くぞ.
GWということで休暇をとって里帰りしたハラディー&かおり&たくみファミリーが研究室に訪ねてきた。たくみ君は研究室に訪ねてきた時は寝起きということもあり、また、人見知りをするということで、誰があやそうとしても大きな声で泣いていた.ふと思った.この大声、どこかで聞いたことがあると。そう、それは、ハラディが学生の頃にカラオケで「アー、アー」と叫んで歌になっていなかった時と同じ.遺伝子は確かに受け継がれている。この後,昼食を一緒にした時は、たくみ君は大変ご機嫌になった。そして、私の方をみて言葉を発しだした。「じいちゃん、じいちゃん」と。えーっ、初孫かい!