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2009年4 月14日 (火)

敗血症治療の新たなアプローチ

敗血症治療の新たなアプローチ

今日の730セミナーはM2のT君でした。本年1月Nature Med.に掲載された骨髄ストローマ細胞が敗血症に有効であり,そのメカニズムまで明らかにしたという内容。一般に,骨髄ストローマ細胞を用いた治療法の大きな利点は、他のヒト由来の細胞でも拒絶反応がない点であるという。静脈内に投与された骨髄ストローマ細胞はマクロファージと相互作用し,免疫過剰による炎症反応を多面的に抑制するという。投与に関して効果の持続性など気になるところはあるが、骨髄ストローマ細胞を用いた方法は、再生医療という観点から,様々な疾患に対する治療法として大変期待しても良いと思う。特定の分子に特異的に作用する薬剤より、このように多面的に抑える作用を有するところが臨床でも有効である可能性を感じる。T君のプレゼンは以前より余裕を感じるが、もう少し深みあるdiscussionを期待したいhappy01

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