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2023年3 月 4日 (土)

教員6,7年目 海外編 その3

教員6,7年目 海外編 その3

UCSFという留学先で良かったこと。

1)様々な研究領域の講演会が毎日のように開催されていたこと(できるだけ全ての講演会に参加するために、毎日の実験のスケジュールを講演会の時間に酵素反応などの時間に持っていくように調整した。ヒアリングを鍛えつつ、各領域の研究レベルを知るという極めて重要な機会であった)

2)講演会の会場で、私の横に座って、一緒に講演を聞いていたのがノーベル賞受賞者や有名な研究者だったりしたこと

3)呼吸器系の研究のメッカでもあったことから、日本の呼吸器系の優秀な若手内科医が留学しており、有意義なネットワークを構築できたこと(その多くが各大学の呼吸器系の教授になった)

4)ラボにて、私が直接、実験指導したドクターコースの学生が、コース終了時に、トップの評価で博士号を取得し、その後、アメリカンドリームを実現し、私が、所属する学生達のためにやりたかった、博士課程中に留学できる体制の構築に繋がっていったこと(現在、GSUのバイオメディカル研究所長。私が指導した多くの博士課程学生達を、学生であるにも関わらず、ポスドク待遇で長期留学生として受け入れてくれた)

5)かの有名な山中博士が私より1年遅れで、UCSFに留学してきた際、私が引越しのお世話をしたことで、その後に繋がる縁が生まれたこと。

6)サンフランシスコという、米国人も憧れの観光地で、家族と共に海外生活を経験できたこと(次男が、サンフランシスコのカイザー病院で生まれ、ミドルネームにフランシスと付けた)

7)当時、UCSFでは、夏季に、ネイティブ向けの論文ライティングコースがあり、それに参加が認められ、ミミザイガーという熱意ある先生から直接指導を受けたことで、論文作成のハードルがかなり下がったこと

8)米国細胞生物学会など、多くの学会がサンフランシスコのカンファレンスセンターで毎年のように開催されるため、日本から学生達を国際学会に参加させる際、サンフランシスコだと、安全かつ充実した現地案内や大学案内ができたこと

9)何より、研究者として生きていけるという自信を得たこと

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