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2019年4 月18日 (木)

PTSDの新たな治療法のメカ

PTSDの新たな治療法のメカ

Natureの2月号から。San chanのプレゼン。座長は、Shota。1989年にアメリカの心理学者であるF. シャピロが考案したEMDR (Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理療法)が、PTSD患者に有効であるという臨床的な知見を動物実験でその作用メカニズムを明らかにした論文。臨床的には、トラウマ記憶を思い出しながら、頭を動かさない状態で、セラピストが左右に動かす指を目で追う療法。左右の眼球運動により、上丘ー視床を介して、扁桃体の抑制性神経細胞の活性化が起こることが重要であるという。動かす指のスピードも重要ということであるが、本論文でそこを裏付けるデータは無い。例えば、トラウマ記憶を思い出しているときに、卓球の試合のピンポン球を頭を動かさずに目で追うと治療法になるということがあるのであれば、球技の試合観戦はPTSD患者にとって有効かもしれない。球が速すぎたり、瞬時に勝負がある試合は有効では無いかも。。色々と想像できる。

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