2018年11 月28日 (水)
ワクチンアジュバントとメバロン酸経路ワクチンアジュバントとメバロン酸経路
Cel 11月号から。Sakiちゃんのプレゼン。メバロン酸経路の阻害が免疫系を活性化することを示した論文。シンバスタチンを一緒に免疫化を行うと抗体価を高めるアジャバントとして働くことを明らかにしている。その作用メカニズムには、GGPP(Rab5 のゲラニルゲラニル化に関わる)の合成量低下によりエンドソーム成熟を抑制し、抗原保持時間が延長することにより抗原提示を増強させるという。がんワクチン療法として有用であることならびに抗PD-1抗体と併用することで、治療効果をさらに高めるという。極めて重要な知見ではないだろうか。水溶性スタチンではなく、脂溶性スタチンが有用であるという。