2018年5 月 1日 (火)
新たな抗がん薬治療新たな抗がん薬治療
Nature Med. 2月号から。チロシンキナーゼ受容体AXLに対する抗体にmonomethyl auristatin(微小管阻害薬)を結合させたAXL-107-MMAEの臨床試験が現在進行中である。抗がん薬抵抗性のメラノーマ細胞では、AXLが高発現しており、転移性が高く、一方、抗がん薬感受性のメラノーマ細胞では、AXLが低発現しており、増殖性が高いということは知られていた。本研究では、AXL-107-MMAEとBRAF/MEK阻害薬の併用により、薬物抵抗性の不均一ながん細胞を有するメラノーマに対して効果的に抗がん効果を示すことが明らかになった。効果は明確である。併用による臨床試験の結果が楽しみである。