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2017年7 月 7日 (金)

がん免疫療法の新展開!?

がん免疫療法の新展開!?

Cell 6月号から。M2のMaruちゃんのプレゼン。抗PD-1抗体をより効果的に効かせるために色々な研究が行われている昨今。がん微小環境内のTregから産生されるIFNγを介し、Tregの脆弱性を惹起することが免疫チェックポイント阻害薬の効果発揮に必要であるという。本論文は、Nrp1 (neuropilin-1)に着目している。Nrp1はT細胞に発現している膜貫通型受容体であり、血管系・神経回路に関する研究が行われていた。本研究の結果、マウス腫瘍内のTregの90%以上がNrp1が発現していること、Nrp1+/+Tregがヒトのがん組織内で増加すると予後不良であること、Nrp1-/-Tregでは、IFNγの産生が増加し、細胞性免疫を活性化し、抗腫瘍活性を示すことから、抗PD-1抗体と、たとえば、抗Nrp1抗体を併用するとより効果的にガンを免疫でたたけるかもしれないことが考えられる。

 

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