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2017年6 月14日 (水)

閉経後の内臓肥満のメカ

閉経後の内臓肥満のメカ

Nature 7月号から。Harucanのプレゼン。閉経後の女性特有の骨粗鬆症や内臓肥満が話題になっている。この論文では、卵胞刺激ホルモン(FSH)が閉経後、骨密度が急激に減少する期間に、エストロゲンより急激に増加することから、FSHおよびFSHRのノックアウト、およびFSH抗体を投与すると、劇的に脂肪蓄積が抑制されるということを明らかにした。FSH抗体の投与時に、熱量産生パラメーターに変化が認められたことから、エネルギーを消費する脂肪細胞(Beige細胞:UCP-1陽性)に変化するのではと検討している。面白いことに、脂肪細胞に発現するFSHRはGsではなく、Giと共役し、細胞内cAMPを減少させる方向に働いていること、それが、UCP-1の発現を低下させるだけでなく脂肪合成関連遺伝子発現を上昇させるという。ゆえに、抗FSH抗体はUCP-1発現を増加させ、エネルギーを消費する脂肪細胞へと変化させるという。面白い。閉経後の女性は、男性よりもよりいっそう運動に励まなければ、肥満が進行するということだろう。ルネサンスのスポーツクラブのジムに、多くの高齢女性が頑張っている。かなりハードなプログラムをこなしている。肥満ではない人が多い。あのくらいの運動が必要なのかもしれない。

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