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2017年3 月21日 (火)

コレラ菌の湾曲形態の意味

コレラ菌の湾曲形態の意味

Cellの1月号から。B3のRyokoちゃんのプレゼン。コレラ菌の世界的流行は過去7回あり、世界の患者総数は20〜30万人という。コレラ菌は、ビブリオ属グラム陰性菌は湾曲したコンマ型の桿状形をしているが、この湾曲の形態の意味とメカニズムはわかっていなかった。本論文では、この湾曲を引き起こす分子としてCrvAが見いだされた。このCrvAが内側でフィラメントを形成することで、内側膜へのペプチドグリカンの新規挿入が抑制され、外側の膜ではそのようなことは起こらないため、湾曲するという。この湾曲の形態はコレラ菌の運動性を上げ、腸粘膜に定着しやすくなり、増殖していくという。増殖し、菌密度が高くなるとさらにCrvAの発現が上がり、湾曲率が増加するという。それが増悪のメカニズムと言う。これらの現象はCrvAの欠損により抑制されるという。

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