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2017年2 月28日 (火)

老化によって皮膚の傷が治りにくくなるメカ

老化によって皮膚の傷が治りにくくなるメカ

Cell 9月号から。Junのプレゼン。若い皮膚と歳とった皮膚を比較すると、老化した皮膚は傷が治りにくいという。本論文はそのメカニズムを明らかにしている。恒常的な状態では、老若の皮膚は変わらないが、損傷刺激下では、明確な差が出ており、若い皮膚は、損傷刺激下、ケラチノサイトにおいてIL-6/STAT3系を活性化し、Skintを発現させ、その結果、表皮内γδT細胞を維持、活性化し、表皮増殖促進因子発現があがり、分泌され、ケラチノサイトの増殖を促進するという。傷がある時は、IL-6を活性化し、修復を促し、傷が無い時は、IL-6がありすぎると、ケラチノサイトの異常増殖を起こす可能性があるということだろうか。ケラチノサイトにおけるSkintは良いバイオマーカーになるのか。Skintの生理的な役割は?色々と興味があり、面白い。

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