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2016年11 月30日 (水)

「母乳の重要性」に対するコメント

「母乳の重要性」に対するコメント

本ブログを見ている、某製薬会社に勤務するOBからの重要なコメントをもらった。

「ヒトでは確かにIgGは胎盤を通過し、生後半年程度赤ちゃんを感染症から防いでいると言われています。しかし、私が関わる事の多い前臨床試験においては事情が少し違います。サルはヒトと同じようにIgGが胎盤を通過すると言われていますが、マウスでは胎盤を通過できません。ちょっと前まで話題となっていたZika熱による小頭症などは良い例だと思いますが、ワクチンの『薬効評価』動物としてマウスは必ずしも良いモデルにならないと言えます。FDAからの報告にある通り、もちろん感染防御の実験はできますが、ワクチンが胎仔を守る事ができるかどうかはマウスでは厳密な意味では検証できません。この業界から離れない限り続くヒトへの“外挿性”の壁一つだと思います。」

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