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2016年5 月25日 (水)

NF-kB阻害薬は慢性炎症を悪化させるメカ

NF-kB阻害薬は慢性炎症を悪化させるメカ

Cellの2月号から。Taiseiによる紹介。炎症を起こす転写因子としてNF-kBは有名である。一方で、NF-kBによって炎症を抑制するという報告もあった。この論文では、NF-kBがp62を介したオートファジーによる損傷ミトコンドリア除去によりNLRP-3インフラソーム活性を抑制し、炎症反応の遷延化を抑制しているというメカニズムを明らかにした。炎症の立ち上がりを抑制するにはNF-kB阻害薬は有効であるが、すでに炎症が進んでいる中で、NF-kB阻害薬は、病勢によっては、逆に悪化させることを示唆している。私の知る限り、これまで、炎症性疾患に対するNF-kB阻害薬(法)が臨床試験をクリアして行ったものがこれまでないということと関係しているのではないかなど、色々と考えさせられる。

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