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2015年8 月 5日 (水)

細胞の飢餓と抗がん薬の作用

細胞の飢餓と抗がん薬の作用

Cell 7月号から。Moriuchy。

マクロピノサイトーシスが、細胞の飢餓状態において、細胞外の高分子、タンパク質を取り込んでいる。特に、細胞外に必須アミノ酸が存在しないときのみ、mTORの阻害によってマクロピノサイトーシスがかなり誘導される。逆に、mTORの活性化によって、アルブミンの取り込みは抑制されている。mTOR阻害を期待する抗がん薬が臨床上、期待されているが、一方、膵臓がんモデルにおいて、栄養が供給されていない内部のがん組織において(血管から離れている栄養が不足しているがん組織)、がんの増殖を促進していたことから、本メカニズムを有する抗がん薬は問題があるのではという。

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