2015年7 月13日 (月)
Celastrolによる肥満治療Celastrolによる肥満治療
Cell 5月号から。Maryのプレゼン。肥満の原因のひとつに視床下部におけるレプチン抵抗性がある。このレプチン抵抗性を改善する薬はなかった。これまで、小胞体ストレスが視床下部におけるレプチン抵抗性を誘導することが報告されていた。この報告では、celastrolというThunder God Vine由来の成分が肥満を改善し、レプチン感受性を高めることを明らかにした。そのメカニズムはPERKのリン酸化を減少させ、小胞体ストレスを低減するということらしい。植物由来のこの成分は、抗炎症、抗がん活性が報告されており、今後の展開に興味が持たれる。発表から質問まで、英語でのセミナーも心地がよいものである。