2014年10 月24日 (金)
ガンにおけるヒストンアセチル化とグルコース代謝ガンにおけるヒストンアセチル化とグルコース代謝
Cell Metabolism 8月号から。D1のWakkyの紹介。ガンにおいて、エピジェネティックの変化が認められ、がん化に密接に関与していることは知られていたが、がん細胞において活性化され続けているAkt (oncogenic Akt activation) がアセチルCoAの生成を促進し、ヒストンアセチル化を調節していることが本報告において明らかにされた。前立腺ガンの患者において、その相関が明確であったという。この経路は低グルコース時においてもAktが活性化されていれば、効率よくアセチルCoAが生成されるという。メタボリック リプログラミングがエピジェネティック制御において極めて重要であることを証明しています。 Aktは一過性に活性化されると病気の治療に有用であるが,持続的に活性化されると病気が悪化する。生体と物質の相互作用は、時間軸を常に考慮に入れておかないといけない。