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Cell 4月号から。Chosa君の紹介。本論文は、今までの細胞外マトリックスの接着、遊離を繰り返しながら細胞が遊走していくメカニズムではなく、Na/H pumpsなどのイオンチャネルやアクアポリン５などの水チャネルが関与するという新たなメカニズムを提唱している。つまり細胞が遊走する微小環境において、インテグリン非依存的な、浸透圧が刺激になる細胞遊走機序が関わっていることを明らかにしている。がん細胞が密集した細胞間隙をどのように遊走していくのか、そのメカニズムがクリアになっている。ポイントは密集した細胞間隙をがん細胞が通り抜ける時に、通り抜ける細胞が進行方向とその反対側で極性をもった状況になり、進行方向の細胞膜にNa/H pumpsとアクアポリン５が局在化（移行）し、細胞遊走が加速するという。この現象は細胞遊走のためのエンジンのような役割を果たし、chemoattractantがナビゲーターという。がんの転移抑制薬のターゲットとしてアクアポリン５を考えても面白い。