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2014年4 月14日 (月)

薬学キャンパスに加瀬佳年先生のご胸像を建立

薬学キャンパスに加瀬佳年先生のご胸像を建立

 

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熊薬の旧正門に 故 加瀬名誉教授の胸像が完成し、4月12日に除幕式が執り行われました。私は、加瀬先生から薬理学の講義を受けた最後の学部学生で、この分野の研究の道へと導いて頂きました。宮本記念館内の多くの油絵は加瀬先生自身が描かれ、ご寄贈頂いたものです。除幕式後、ニュースカイホテルに多くの教え子たちが集い、大変厳しく、かつ愛情を持ってご指導頂いたという話で大盛会の加瀬同門会パーティになりました。

 

胸像の側面に記した碑文を以下に示します。

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  加瀬佳年先生は、本学の前身熊本薬学専門学校を、次いで熊本医科大学をご卒業。昭和五十七年三月頌声の中に定年退官されるまで二十一年間にわたって熊本大学薬学部教授を勤められた。先生は、我が国の薬学がまだ創薬を志向しておらず、製薬企業さえその研究開発体制を整えていない時代に、「多くの患者は待っているのだ」と創薬の重要性を説かれ、自らその範を示されるごとく、『加瀬法』と呼ばれる薬効評価法を考案、鎮咳薬アスベリンを創製された。この偉業は昭和天皇・皇后両陛下の熊本行幸に際して本学でご親講された。先生の謦咳に接した学生達はアリセプト、ブロプレス、ファモチジンを始め、数々の新薬開発に貢献。企業の社長・役員・研究所長も多数、医学・薬学の分野で教授となったものも二十数名に及ぶ。先生はいち早く薬剤師の卒後教育にも意を注がれ、大学病院・基幹病院の薬剤部長となる人材も多数輩出された。また熊本大学薬学部長、同大附属図書館長としても手腕を発揮、大学図書館や薬学部体育館の新営等を果たされ、第101年会日本薬学会年会を組織委員長として開催された。先生は、ひたすら教育・研究に専念され、学生職員に対する温容の中にも緊張感を滲ませた深い愛情は、教育者としての原点を見る思いである。平成十五年一月二十五日、八十五歳の天寿を全うして逝去。熊本日日新聞社学術賞、日本薬学会奨励賞、日本薬学会教育賞、勲二等瑞宝章、従三位。ここに先生の御功績を頌述し、遺徳を偲び、これが後進の道を照らさんことを祈念して記念碑を建立する。

    平成二十六年四月    天民同門会

                熊本大学薬学部同窓会

                熊本大学薬学部

                熊本大学

 

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