2013年11 月28日 (木)
インドネシアインドネシア
11月24日から27日まで、熊大とアイルランガ大学との交流協定締結のイベントに薬学の代表として参加してきた。朝から新幹線で福岡へ。福岡を10時過ぎに出発し、シンガポール航空でシンガポールへ。そして、シルクエアに乗り換え、インドネシアのスラバヤへ。スラバヤのホテルには、現地時間で9時くらいに到着。立派なシェラトンホテルの横には大変立派なショッピングモールがあり、極めて発展したイメージがあったが、一歩、外に出ると、大きなギャップを感じる光景がーーー。ホテルの部屋から町並みを眺めながら、ブラジルと同様な何とも言えない心境に。翌日、アイルランガ大学を訪問。その往路、復路の景色から、感染症やワクチンなどの研究テーマが中心であることに納得。医学部がある大学構内は立派であり、訪問の間、学生達の素直で、純朴で、高いモチベーションに感銘を受けるとともに、日本の学生達に、あるいは、日本の将来に不安を感じた。発展しようとしている国に共通していることは、若者に勢いを感じること。現地の薬学部の実習室や機器類を見て、30年以上前の雰囲気を感じつつも、そこで学ぶ大学生がもつ、留学して、生活を、そして母国を自分たちの力でどうにかしたいという気持ちが研究環境を素晴らしいものにしているような気がした。今年の様々な経験を通して、世界的に見たら、何もかも整然としている日本が、実は最も異常な国なのかもしれないと思った。日本だけを見つめていると、それが当然のごとく思ってしまうが、実は、ここは、異常なほど過保護な温室であることを気づくべきではないかと思った。日本以外の国の若者は、地球のどこででも生き抜いていけるのかもしれないとも思った。人間は、本来は、様々な環境、あるいは、その変化に順応しながら、進化してきた。しかし、あまりにも恵まれた環境になってしまうと生物は退化していく。30年後の世界、国勢がどう変化しているのだろう。いつまでも、今の日本の社会が継続するとは思わずに、先を読み、今を生きて行く必要性を強く感じた。50年後には、どのような悪質な環境でも生き抜ける力を持っている人間だけが生きていけるのだろう。いわゆる、何もないサバンナでも生きていけるような。
空港から市内へ移動中のバスの中から。原付ばかり。
ホテルの部屋からの眺め。下町。
アイルランガ大学の本部
提携の調印式
アイルランガ大学の薬学部の実習室
学生達との懇談。成長しようという意欲満々の学生達