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2013年7 月10日 (水)

新生タンパク質が小胞体に入る新たなメカ

新生タンパク質が小胞体に入る新たなメカ

Cellの2月号から3年生のツレカワ君の初ゼミ。翻訳されたタンパク質の小胞体への移行にはSRP依存と非依存があることが知られている。SPR依存のメカニズムはかなり解明されてきたが、SPR非依存の共通メカニズムは明らかになっていなかった。この論文では、酵母を用いて、SRP非依存タンパク質は、N末に疎水性が低いシグナル配列あるいはC末にGPIアンカー配列があること、N末の疎水性が低いシグナル配列にはHsp40ファミリー (Ydj1, Jjj3) が小胞体への移行に関与し、C末のGPIアンカー配列に対しては、Hsp40ファミリーとGETが関与していることを明らかにした。ヒトのGPIアンカータンパク質は、150種類存在し、これが欠損すると様々な疾患が発症するという。教科書レベルの話。ナイスプレゼンでした。この調子でファイト。

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