今日のオリエンテーションでの言葉。
松下幸之助さんの本より、一部改変して掲載。
昭和30年後半頃の社員に向けての講話
今でも、充分、考えさせられる有用な言葉。
1)個人の人生、家庭の生活もひとつの経営であり、他に依存することなく、自主独立の意識をもって、これに取り組むことが大切
2)この仕事(研究)は何のためにするのか、どういう目標を立て、どのようなやり方でやっていくのか、という使命感や目標をもつことで、やりがいが確実に高まる。
3)仕事は、人生の貴重な時間の大半を占めるもの。その仕事に生き甲斐を感じられるというのは、人間として望ましい、幸せな姿。
4)ただ言われるがまま仕事をするだけというのでは、やりがいや喜びが感じられず、当然、好ましい成果も上がらない。まず好きになること。そこから主体的に挑戦する意欲、創意工夫が生まれる。
5)何かを会得しようと言う時、頭で考えるだけでは、コツは身に付かない。苦労をいとわず、実際に体験することが大切。
6)悩みなどない方が良い。誰でもそう考える。でも、たとえ一時的に悩むことがあっても、すぐに見方や考え方を変え、災い転じて福とする。一見、マイナスに見えることにも、かならずプラスの面があり、そのプラスの面に目を向ければ、苦労や悩みは消え、ことごとく自分の人生の糧になる。たくさん悩みがあっても、結局はひとつに収斂する。そして、そのひとつに取り組むところに生き甲斐が生まれる。
7)成功をおさめるための近道はない。精魂を込め、努力、精進することによってのみ達せられる。
8)心を込めて、ヒトの話を聞こうとする姿勢を示せば、相手も懸命に話をしようとする。そこから自他ともの成長が生まれる。
9)真剣に道を求めれば、師は無数に存在している。あらゆるところにヒントが隠されている。行き詰まったとき、ともすれば、もうダメだと考えがち。しかし、それではいけない、心持ち次第で新たに気づき、発見ができ、道は無限に拓けるもの。教えてもらって習うより、命がけで取り組み、みずからつかみとって、初めて技術は身に付く。学ぶ姿勢とともに、情熱をもつこと、研究対象に対する愛情をもつこと。
10)人間として幸せな人生を送るために大切なことは、ありがたさがわかること。自分は自分の力だけで生きているのではない、自然の恵みを受けて生かされているのだ。そう気づいたとき、そこに深い感謝と、生きていることの大きな喜びが生まれてくる。
11)全力を尽くしたあとの満足感、安らぎこそ、お互いが生きていく上での生き甲斐や喜びの原点。
12)ものごとを出来る限り、優しく見て、五のものは初めから五と、かけひきなく主張する。そうすると失敗することより、成功することが多い。ありのままの姿、真実に立つことが、ものごとを行う大切な基本.見えを張ったり、体裁を気にしたりばかりいたら疲れるもの。自分がこれをするのは正しいと思うことは、誠意をもって、素直に話をしたりお願いしたりすれば、多くの場合は、事はうまく行くもの。