2011年3 月 9日 (水)
第2回MABE研究会大成功第2回MABE研究会大成功
この数年間、本研究室では、物理療法の科学的根拠をどこまで出せるかチャレンジしてきた。我々のデータを見て,そんなことがあるはずがないという、固定観念にとらわれている創薬研究者や医療関係者からの冷たい批評に耐えてもきた。昨夜,今までの成果のまとめを発表した結果、参加して頂いた多くの関係者に感動を与えることができたと思う。充分納得いく、素晴らしい会となった。多目的ホールからロビーにかけてポスターを20超程、掲示し、ポスターディスカッションと口頭発表を行なった。私がバイオメトロノームの開発経緯を含め、どこまで研究が進展してきたか総論的な話をし、その後,詳細について,morinoさん、Kondo先生、Koga君が素晴らしい発表をした。Kondo先生のご発表の中で、薬物投与している糖尿病患者での有効性を示す臨床データはもちろんのこと、その中でも最も印象的であったのは、メタボに対する介入で、食事療法、運動療法よりも優れる点である、慢性的に高い血中サイトカイン量の低下作用がバイオメトロノームで認められるという話であった。ここまで、多くの基礎的、臨床的知見がかなり揃った医療機器は世界にはないと自負している。今後、特定保健用食品と同様な、効能がうたえる特定保健用健康機器という新しいジャンルの創設を国に切に願いたい。科学的なエビデンスがある予防法の開発と普及は、国民の健康維持だけでなく、苦しい保健財政をも助けることは言うまでもない。そうすることにより、限られた保健財源を本当に必要とする遺伝病や難病の方々の治療へ向けられる。営利を考えなくて済む医療体制の構築を真に願う。