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2010年11 月29日 (月)

前立腺ガンに対する新たな治療法について

前立腺ガンに対する新たな治療法について

Nature Med.のAdvance online pub.に掲載された論文をMatsuyama Shin.が紹介した。細胞間接着因子N-cadherinが前立腺ガンの悪性化に伴い、増加し、従来のホルモン療法に抵抗性を示すガンにおいて発現が高いという特色があることがわかった。さらに、このN-cadherinに対するモノクロ抗体が有効であることが示されている。将来の前立腺ガンの内科的治療の一助になる可能性が高い知見である。

 

偶然にも、来年から指宿で稼働し始めるガン治療施設の管理、研究部長になっているNagayama君から粒子線治療の話を鹿児島(西南部会)で聞く機会があった。前立腺ガンの外科的切除の問題として、尿漏れによるQOL低下が起こる可能性があり、QOLという観点からも粒子線治療が、前立腺ガン治療にかなり有用であり注目を集めているという.ただし、治療費が高いのが難点であるが、術後のQOLを考えると充分、考慮に値する治療であると言う.様々な治療法の選択肢が増えてくると患者にとっては大変嬉しい話であるが、一方では、どの治療法が自分の病態に最も適しているかを親身にナビゲートしてくれるような人(職)が今後求められてくるであろう。最先端の情報を得、その科学的データの信憑性を正確に判断できる力がないといけない職だろう。

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