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2009年7 月15日 (水)

インターフェロンと抗ウイルス応答分子

インターフェロンと抗ウイルス応答分子

ウイルス感染時の生体防御に重要な働きをしているインターフェロン。今朝の論文は先月のimmunityに公表された、インターフェロンの下流シグナル分子としてPLZFというタンパク質が重要であることを示したもの。PLZFは通常はアセチル化され、転写抑制的に働いているが,1型インターフェロンの刺激が入ると、HDAC1による脱アセチル化とJNK(?)によるリン酸化を受けるとPMLと相互作用し,PML nuclear bodyに局在し、多くのインターフェロン応答遺伝子の転写を活性化するという。PLZFの変異はヒトにおいて骨形成異常や精神遅滞の原因との報告もあるという.興味深い重要な分子である.

ところで、熊本は梅雨明けし、例の蒸し暑い酷暑が続いている.理研のSaito君からは国際アルツハイマー学会に参加しウイーンでさわやかな風に吹かれているとの羨ましいメールがありました。熊本は、午後から雨が少し降るとの予報で、風が吹き始めました.本日は、福島からWada先生をお呼びしての講演会があります.昔からシャペロンで大変お世話になっています。ふっと経歴を見ると、Wada先生も、今、OkiがいるMcGill universityで研究をされていました。色々と縁はあるものですね。

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