2009年2 月24日 (火)
博士修士最終試験(口頭発表)博士修士最終試験(口頭発表)
今週の金曜日に博士、来週の月曜日、火曜日が修士の発表です。皆,朝から夜まで練習をしています。家に帰らず頑張っている学生もいるようです。ベストを尽くそう.
先週、横浜であった、ハイパーサーミアの研究会に参加してきた。温熱と抗ガン薬の併用による温熱化学療法の臨床における有用性が年々明確化してきたように思う.温熱の技術の向上、治療経験の蓄積ととともに、昔に比べ,作用機序が明確で、ある程度効果が期待できる抗ガン薬が開発されてきたことが、温熱化学療法を進展させた要因ではないかと思う.また、温熱と言えば、放射線療法との併用から、外科や放射線科を中心とした治療手段とされ、一方、抗ガン薬による治療は内科というように、昔(今も?)は、診療科の住み分け(壁)があった(ある?)という。患者のスタンスからすると診療科の壁は必要なく,いわゆるチーム医療という観点から、患者のために、温熱化学療法が、あるいは温熱化学放射線療法がさらに普及すべきであろう。ここ2、3年のハイパーサーミア関連の学会で報告される臨床データは素晴らしい。ただ、保険適用の問題等、乗り越えていかない課題があるという.何とか,公表論文として、あるいは、マスコミ媒体を通して、その有用性を世の中に発信していきながら、国もその医療的価値を本格的に検討して良い時期に来たように思う.温熱は大して効かないという先入観を捨てて.