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2017年11 月17日 (金)

制御性(regulatory) 自然リンパ球と腸管免疫

制御性(regulatory) 自然リンパ球と腸管免疫

Cell 9月号。リョウコちゃんのプレゼン。この論文では、制御性T細胞とは異なる制御性自然リンパ球 (ILCreg:抗原受容体を持たない)が存在することを初めて明らかにし、腸管の炎症を抑制することを明らかにした。ILCregは抑制性サイトカインであるIL-10, TGF-β1を産生し、炎症に関わる自然リンパ球 (ILC1, ILC3など)の活性化を抑制するという。また、ILCregの発生には、T細胞と同様のId3が必要であることも明らかになった。また、ILCregは TGF-β1のオートクリン作用により、自身の細胞増殖を促すという。T細胞に依存しない腸管炎症はこのメカニズムによるということらしい。

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