2019年10 月 7日 (月)
脂肪肝とミトコンドリア融合因子Mfn2脂肪肝とミトコンドリア融合因子Mfn2
Cell 5月号から。B3のTinaさんのプレゼン。NAFLDの治療、予防は重要である。今回の論文では、小胞体とミトコンドリアの接触領域にあるミトコンドリア融合因子Mfn2が小胞体からミトコンドリアへリン脂質のホスファチジルセリンの輸送に関わっており、正常なリン脂質代謝に関わっており、NASH、NAFLDにおいてMfn2の発現が低下していることによって、そのリン脂質輸送が障害を受け、ミトコンドリアの機能障害をもたらすという。小胞体ストレスは、炎症や線維化には関与しているが、脂肪酸合成には関与していなかったという。ところで、小胞体ストレスは本日のノーベル賞発表の話題でもある。今日のセミナーは運命を感じる。森先生には、これまで何度か熊薬にて講演をお願いした。共著論文も発表した。将来のノーベル賞候補者が招待されるという、ストックホルムでのシンポジウムにも応援に行った。もうそろそろである。