2019年10 月 9日 (水)
新たながん治療法!?新たながん治療法!?
Cellの1月号から。B3のShotaroのプレゼン。Krasというがん遺伝子は有名であり、がん細胞におけるタンパク質の合成を盛んにし、癌増殖に大きく関わっている。この研究では、METTL13というメチルトランスフェラーゼの一つがeEF1Aというタンパク質合成に重要な酵素の55番目のリジンをジメチル化することにより、eEF1AK55の酵素活性が上がり、KRASによるがん細胞の増殖作用をさらに促進することが明らかにされた。細胞やマウスで、METTL13を欠損させると癌の増殖を一部抑制することも明らかにし、さらに、METTL13の欠損下に、OmipalisibというPI3KとmTORを阻害する抗がん薬を投与すると、Kras遺伝子変異がんを劇的に抑制することを明らかにしている。METTL13の阻害薬の開発というのは、創薬で狙い目なのか。。