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2019年2 月14日 (木)

妊娠高血圧腎症の病態制御メカと候補治療薬

妊娠高血圧腎症の病態制御メカと候補治療薬

Cell 11月号から。Miyuki ちゃんのプレゼン。妊娠高血圧腎症は全妊婦の3-7%が罹患し、妊娠20週以降に高血圧、タンパク尿、胎盤形成不全を示し、この病態に対する治療薬の開発はより安全な妊娠、出産のために重要である。本論文では、レニン・アンジオテンシン(AT)系に着目し、研究を行なっている。結論は、βーアレスチンはAT1-B2ブラジキニン受容体複合体形成を抑制することで、妊娠時の胎児体重増加による機械的な刺激によるT1-B2ブラジキニン受容体感受性亢進を防ぎ、妊娠高血圧腎症の病態形成を抑制していること。βーアレスチン選択的AT1アゴニストーアンタゴニストやCa拮抗薬Amoldipine(ただし、日本では、妊婦に対しては、妊娠期間を延長を認めることから禁忌)が、妊娠高血圧腎症病態形成抑制に有効であることを明らかにしている。

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