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2016年11 月22日 (火)

肺がんが遠位の肝臓の恒常性維持に影響

肺がんが遠位の肝臓の恒常性維持に影響

Cellの5月号から。B3のRyokoちゃんのプレゼン。サーカディアンリズムの異常と様々な疾患発症との関連はかなり明らかになってきた。規則正しい生活が病気を予防するのは間違いないだろう。今回の論文は、肺にがんができた時、解糖系が亢進している肺がん細胞から乳酸が産生され、それが、近接した細胞に影響し、炎症細胞からIL-6が産生され、IL-6が全身を巡り、肝臓では、時計遺伝子に直接影響すること無く、その下流のサーカディアン遺伝子の発現パターンに影響することを明らかにした。肝臓では、AMPKの活性化によるコレステロール合成促進、STAT3/Socs3の活性化、AKTのリン酸化抑制、インスリンシグナルの抑制が認められ、血清中のインスリン量の低下、グルコースは少し増加していたという。タイトルは「Lung Adenocarcinoma distally rewires hepatic circadian homeostasis」であり、rewireという単語を使用している。rewireは配線をし直すという意味があり、電源(時計遺伝子)は問題なく機能しているが、配線がいつもとは変わってきているということか。

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