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2016年7 月 5日 (火)

小胞体からCaイオンを放出する新たな分子

小胞体からCaイオンを放出する新たな分子

Cell 6月号から。Peterのプレゼン。小胞体内のCaイオン量を適切に調節するメカニズムについての研究成果。小胞体内のCaイオン量が過剰な時に、小胞体外に排出する分子は不明であった。TMCO1 (transmembrane and coiled-coil domains 1)は小胞体に発現していたが、その機能は不明であった。TMCO1の変異により、Caイオンシグナリング異常と思われる症状が現れる疾患がある。そこで、TMCO1の小胞体における役割を明らかにするために、種々検討した結果、TMCO1は小胞体内の過剰なCaイオンを排出する複合体(4量体)分子であることを明らかにしている。Caイオンが過剰時に4量体を形成するという。また、遺伝病で報告されているTMCO1の変異は4量体形成不全を起こし、小胞体内のCaイオンを過剰にさせるという。さらに、TMCO1の140番目のアスパラギン酸はCaイオンの選択性などに関与しているという。

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