2015年10 月28日 (水)
新たな血圧制御分子新たな血圧制御分子
Nature Med. 9月号から。B5のマリアムによる英語プレゼン。小胞体膜に存在するNogo-Bという分子が血管の内皮細胞におけるスフィンゴ脂質の恒常性維持に関わっており、血管の機能や血圧制御に関与していることを明らかにした論文。Nogo-BはSPT(serine palmitoyltransferase)を抑制し,S1P産生を抑制するという。S1Pは内皮細胞上のS1P1(受容体)を介してeNOSを活性化し、NO産生を促し血管平滑筋弛緩による血圧を低く抑えることに関わっているという。ただ、この知見は再現できないともこの間の熊本国際シンポでも聴いた。どこの血管かによってメカニズムが違うのもかも。