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2014年11 月21日 (金)

うつ病に対する運動療法の有効性のメカ

うつ病に対する運動療法の有効性のメカ

Cell 9月号から。Misatoちゃんのプレゼン。抗うつ薬は自殺率の上昇や有効性が6割程度であるという。一方、運動療法がうつ病に対する有用性は知られていたが、そのメカニズムはわかっていなかった。本研究では、骨格筋PGC-1α1がキヌレニンの代謝を促進することでうつ症状を予防するという。骨格筋特異的なPGC-1α1のノックアウトでうつ症状を増強する。骨格筋のPGC-1α1は、PPARα/δと相互作用し、キヌレニン代謝酵素(キヌレニンアミノトランスフェラーゼ)の発現を上げることにより、ストレス誘導性に肝臓においてトリプトファンから合成されたキヌレニンがキヌレニン酸(脳に移行しない)になることでうつ病が抑制されるという。骨格筋と中枢の連関が面白い。キヌレニンは様々な中枢性疾患との関連が強く示唆されていることから、この論文は極めて重要。骨格筋は生活習慣病の解毒器官であることも示している。我々のPhysical Medicineの価値を高める話でもある。面白い。面白い。

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