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2013年6 月13日 (木)

老化した好中球が造血幹細胞ニッチ機能に影響する

老化した好中球が造血幹細胞ニッチ機能に影響する

Cellの5月号から。Ihorinのプレゼン。好中球の寿命の寿命は、10−12時間であり、血中の好中球数は日内変動を示す。マウスの場合、好中球数は、寝ている間に下がっていき、活動的な時(暗環境)に上がっていくという。造血幹細胞も同様であるという。造血系に影響を与える薬物の評価において、どのタイミングで投与するかによって作用態度も変わる可能性はある。この論文では、好中球が寿命を迎えると血液中から骨髄へと移動し、老化のシグナルをマクロファージが認識してLXR依存的に貪食し、その変化が造血幹細胞のニッチ(造血幹細胞などを維持する特別な微小環境)に影響して、造血幹細胞の血中への移行を促すことが明らかにされた。老化した好中球の細胞表面マーカーも明らかになったこともこの論文の成果の一つである。LXRのアンタゴニストが造血幹細胞の移植の定着度を高める!?

 

 

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