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2011年10 月20日 (木)

飽和脂肪酸が糖尿病病態を引き起こすメカ

飽和脂肪酸が糖尿病病態を引き起こすメカ

創薬生命薬科学科4年のYukiちゃんの6回目のセミナーの論文はCellの9月30日号から。飽和脂肪酸がインスリン抵抗性を引き起こし、不飽和脂肪酸が逆に治療的に働くことは知られていた。飽和脂肪酸により、JNKを活性化し、インスリンのシグナルを抑制することも知られていた。しかし、飽和脂肪酸がどのようにしてJNKを活性化するかはわかっていなかった。この研究により、炭素鎖16個以上の飽和脂肪酸が細胞内に取り込まれた後、細胞膜のマイクロドメインへのc-srcの集積を促し、c-srcが自己リン酸化により活性化されると、JNKやMLK3をリン酸化(活性化)していくことがわかった。肉食から魚食へ変えることが何よりの薬かなとより一層強く思えてきた話でした。しっかりした良いプレゼンであった。

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