2011年10 月 5日 (水)
アルツハイマー患者の皮膚から直接神経へと分化アルツハイマー患者の皮膚から直接神経へと分化
2011年Cell 8月号から創薬生命薬科学の3年のKamexの朝ゼミ。内容はアルツハイマー患者の皮膚の線維芽細胞に5つの遺伝子を導入することにより、60-80%の細胞が直接、神経細胞に分化することができることをin vitro, in vivoで証明された。効率が悪いiPS細胞を介していない点やiPS細胞を用いた時の欠点をクリアできる点が本方法の特色である。グルタミン作動性神経細胞がほとんどであるところも面白い。Direct conversion of human fibroblast to でPubMedを検索すると、肝細胞から神経細胞への分化には線維芽細胞と同じファクターの導入により、線維芽細胞から脊髄運動ニューロンへの分化はさらに多くの運動ニューロン特異的なファクターの導入が必要であることなど多くの論文が発表されている。学部3年生の2回目のプレゼンとは思えないくらいしっかりしたプレゼンであった。さらに精進してほしい。