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2011年7 月14日 (木)

糖尿病性腎症に光か

糖尿病性腎症に光か

Journal of Clinical Investigation 2011年6月号から2報。薬学科6年のYukarin.

 

糖尿病から進展する慢性腎臓病の進展抑制は透析患者の増大の抑制に繋がる。ポドサイトという細胞のダメージが糖尿病性腎症に大きく関与していることは知られていた。今回の連報で報告された内容は、糖尿病モデルであるdb/dbマウスで、ポドサイトにおけるmTORC1の活性化が認められ、mTORを抑制するラパマイシン(腹腔内投与で週3回)が糖尿病性腎症を抑制するという.また、ポドサイト特異的にmTORC1を遺伝的に活性化したマウスでは可逆的な腎障害が発現し、その障害もラパマイシンで抑制されるという。ラパマイシンについては、過去には、腎症を逆に悪化するという報告もあり、臨床でトライするには、不安がある.また、糖尿病性腎症がひどくなってくると効果がないことから、腎症発症前から予防的に投与するには、副作用の点で難しいのでは.

 

今朝の「なでしこJAPAN」は面白かった。歴史を作った。

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