2009年7 月29日 (水)
アクティブ エイジングアクティブ エイジング
次男がクラブでサッカーをしながら学校の囲碁部に入ったので,息子のためにと思って買った本「ヒカルの碁勝利学」集英社文庫 石倉 昇 著の内容を紹介します。囲碁には、「部分の戦い」と「大局観」があるという。「部分の戦い」では、定石を研究する等、「記憶力」や「読み」や「計算力」など、左脳をフルに使い、「大局観」では、「このあたりで戦いを起こすとうまくいきそうだ」とか「自分のこの石が取られそうだ。相手のこの石を取れそうだ」というように、理論的には解決できない石の強弱を判断する、感性的な力が重要であり,右脳をフルに使うという。人間の左脳の記憶力は、二十代をピークに下降線を辿るのに対し、右脳の感性は,鍛えれば、八十歳を超えても伸びるという。囲碁では、高齢者と若者が互角に戦えるだけでなく、さらに良いことに、囲碁をする高齢者は脳の老化は極めて少ないという.伸び続ける右脳の力を、囲碁などで鍛え続けることがアクティブエイジング(活動的な健康寿命を延ばす)に繋がるでしょう.また、社会に出て必要な能力は、右脳の感性、すなわち、新しい局面に応じた発想のひらめきや、大局観、バランス感覚といった能力であり,知識の詰め込み式の教育に必要な左脳の力だけでは,実社会における、計算では割り切れない判断ができないのは言うまでもないですね。年を取って,若い頃より記憶力が低下したと嘆くのではなく、右脳の感性力を若者より向上させることができるのだと思うことが大事ですね.
先週末から今週初めまで、筋湯温泉の研修所にて、九州薬学連合の合宿でした.参加した本学及び他大学の大学院生との腹を割った交流は大変意義あるものでした.こうした活動は、教員にとっては,ボランティア的な要素が多いですが,大学院生にとっては、将来の方向性を考える極めて良い機会であることは間違いないようでした。凄まじい雨の中、足を運び,講演して頂いた企業の方々との夜遅くまでの交流は、参加した学生にとって貴重な情報を得る機会だったでしょう.