絞丸太(しぼりまるた)

こんにちは
今日は建築中のお客様と一緒に床柱(とこばしら)の見学に行ってきました。
見学先は『大和銘木』です。
そこで一つ私も勉強させて頂きました。
絞丸太(しぼりまるた)という言葉をお聞きになられたことはありますでしょうか?
床柱としてよく使用されるものですが、まずは「天然絞丸太」と「人造絞丸太」に分けられます。
天然絞丸太とは、自然の状態で表面全体に細くゆるやかなシワ(波状)の出来たものをいい、
立地条件と樹令に大きく左右されるそうです。
立地条件としては、土地のやせた所、または日光の方向(日なた絞と呼ばれ、片方だけに絞が出来る)に関係し、
床柱に適するほどの天然絞は非常に数が少ないということです。
天然絞丸太でも左から「天然絞」「天然入り絞」「天然出絞」とあり、
これは立地条件や先天的な性質により出来方が異なるそうです。
人造絞丸太とは、天然絞を模して作られたものであり、製法としては、
適寸の杉丸太の立ち木に箸状の材料を針金などで巻きつけて木肌の表面にシワをつけて皮をはぎ磨き上げます。
1年巻、2年巻、3年巻……とありますが、2年巻とは、冬の間(成長期)までに巻きつけておき、明くる年の秋には伐採するものを言います。
大正時代に考案されたといわれていますが、生きた木をいじめるということで、当時は一部の生産者だけが製造していたそうです。
少し甘えてお客様と一緒に知識を深めていければいいなぁと思っています