新年度、最初の朝ゼミ。薬学科6年のRUIちゃん。Nature Med.2月号から。腎臓の機能を復活させることができる薬ができるかという話。TGF-β1/BMP7シグナル経路が腎病態において重要であることは知られていた。BMP7をアゴニストとする細胞内シグナル経路は炎症や線維化抑制につながり、TGF-β1をアゴニストとする経路は炎症促進、線維化促進につながるという。今回、BMP7の受容体のうち、腎尿細管上皮細胞において高発現しているBMP receptor activin-like kinase 3 (ALK3)の欠損が腎機能を低下させることを見いだし、ペプチドライブラリーからALK3に対する選択的ペプチドアゴニスト(経口投与もできる?!)も発見している。さらに、このアゴニストが様々な慢性腎臓病モデルに有効であることを明らかにした。ALK3ペプチドアゴニストの副作用や体内動態など気になるところは色々あるが、今後の展開で、small compoundが開発されていけば尿細管病変を改善(腎の再生)することが可能であろう。ただ、糸球体病変は不変であったという。この関連の研究がさらに進展し、透析への移行を抑制するどころか、透析からの離脱も可能であればーーーー。
2012年4 月10日 (火)
2012年4 月 4日 (水)
おめでたい報告
今、延岡で頑張っているYoshida君から連絡があり、講師に昇任されたとのことです。さらには科研費も。科研費については、今年から熊本にカムバックしたSato君も内定をもらったとのことです。皆、頑張っていますね。喜びは、自分たちの論文受理より、教え子達の活躍の方が格段に上になりました(少しずつですが教育者になりつつあるのかな。それともAging)。今日は、熊大は入学式です。熊薬に新しい仲間が95名ほど加わります。創薬生命薬科学科の方は約25%が九州外の高校からで、熊本県出身は約20%でした。薬学科は県内出身者が約三分の一を占めていました。昼からは薬学部での入部式です。
さらに、アッコからも連絡があり、科研費採択されたとのことです。東京でのOYOKAWAさんの結婚式に息子(タイラ君)を連れてきていた時に一緒に撮った写真も送られてきました。目がぱちくりです。
さらにさらに、関西で頑張っているSeki君からも科研費採択との連絡がありました。なんと若手A。嬉しいですね。さらにさらにさらに、九大医学部で研究者として頑張っているSaori嬢も初めての科研費申請(若手B)がうまく行ったようです。本研究室に居た頃の研究費申請書作成の経験が生きましたとのことです。嬉しいですね。
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2012年4 月 2日 (月)
新年度スタート
久しぶりの更新です。
先々週の金曜日は卒業式。写真を掲載します。おめでとうございました.そして、ゆかりんは国試合格でした。おめでとう。
先週の火曜日は春の研究室旅行で、荒尾のグリーンランドでした。学生達はジェットコースターに乗り、楽しんでいました。私はというと、射的やアーチェリーなど地味な遊びに興じて、ジェットコースターを避けるように単独行動でした。また、途中で抜けて、近くの親戚の家を訪問し、久しぶりの再会を楽しみました。ついでに、従姉からフルートのレッスンを受けました。独学の限界を知りました。帰りは、学生達を乗せて、草枕温泉に行き、私は、駐車場にて、夕焼けをバックにフルートをーーー。
次の日には、札幌へ出張。薬学会が北海道大学キャンパス内で行われました。夜中に着いたのですが、残雪の多さに驚きました。次の日には、朝からポスター発表、会議、キャンパス見学、夜は、ミニ同窓会。金曜日は、学会出席、会議、シンポ出席、そして、夜は、次男の中学からのサッカー仲間が道都大学に入学したこともあり、食事に誘って、大学では何をすれば良いかの酔っぱらいおじさんの説教でした。以下の写真は、國安先生に案内してもらった、クラーク博士と博物館内の鈴木ノーベル賞受賞者とのツーショット。
そして、今日は、新年度スタートのオリエンテーションと熊本城での花見(昼食)でした。
先週末に例のMol.Cellが審査をパスし、最終の編集ガイドラインに沿った編集作業だけになりましたよ。アン先生と佐藤君(4月から発生研に)が頑張っています。
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