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2018年7 月18日 (水)

聴覚異常のメカ

聴覚異常のメカ

Cellの7月号から。Junのプレゼン。神経細胞や耳の感覚有毛細胞で選択的スプライシングを受け、活性が抑制されるRESTという転写抑制因子の機能を解明した研究。REST mRNAへのexon4の組み込みには、神経や有毛細胞に選択的に発現しているSRRM4によるスプライシングが必要であることが報告されていたが、進行性難聴に見られるC>G変異(REST4付近のイントロン領域にある)があるとSRRM4依存的スプライシングによるRESTの転写抑制作用がなくなるという。すなわち、exon4欠損マウスやC>G変異を有するヒトは、難聴を起こし、そのマウスに対し、HDAC阻害薬を投与すると、有毛細胞の減少や難聴を抑制するという。

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