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2018年4 月12日 (木)

MRSAの抗菌薬耐性を改善する新たな標的

MRSAの抗菌薬耐性を改善する新たな標的

Cell 11月号から。Junのプレゼン。MRSAの脅威は世界的な問題となっている。MRSAの細胞膜上のFMM(マイクロドメイン:スフィンゴ脂質とコレステロールに富む)の脂質が凝集すると、Flotillinという足場タンパク質が集積し、その結果、Flotillinと相互作用するPBP2(MRSAの抗菌薬耐性を担っているタンパク質)が集積し、多量体形成を促すという。PBP2の多量体形成が耐性の原因となることから、FMMの形成を抑制するスタチンでMRSAを事前に処置(50 μM)をしておくと、抗菌薬耐性が改善し、感染による生存率が向上するということを明らかにした研究。実際に、vivoでスタチン系を投与はしていないため、今後のさらなる研究が必要である。

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