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2017年6 月13日 (火)

膵管がんと新たな免疫療法

膵管がんと新たな免疫療法

Nature Med. 5月号から。Tsureのプレゼン。膵臓がんのうち90%以上が膵管がんという。がん死亡者数の25%を占め、5年生存率は3-5%という。抗PD-1抗体は、がん免疫を介したがん治療に大きな希望を与えてくれた。この論文では、単独、あるいは、併用による新たながん免疫療法を提案している。がん細胞から産生されるgalectin 9は、免疫抑制型のM2マクロファージに発現しているdectin-1に作用し、細胞性免疫を結果的に抑制し、がんを進行させるという。一方、免疫活性型のM1マクロファージはdectin-1にgalectin-9が結合するとM1がM2にシフトするという。ゆえに、抗galectin-9抗体を投与すると、抗腫瘍免疫が活性化する方向にできるという。抗galectin-9抗体と抗PD-1抗体の実験をやっており、相加的な結果を見いだしている。将来、両抗体の併用する時代が来るのかも。

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