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2017年6 月 5日 (月)

寿命とプロテオスタシス

寿命とプロテオスタシス

Cell 4月号から。B4のYuukaちゃんのプレゼン。プロテオスタシスとは、細胞内において、多種類のタンパク質が正常に機能し、生体内のタンパク質のバランスが保たれている状態であり、これが低下すると細胞内にタンパク質凝集体が蓄積し、老化に伴う様々な疾患が発症、増悪するということが考えられている。本論文では、E3ユビキチンリガーゼのCHIPがインスリン受容体をユビキチン化し、エンドサイトーシスーリソソーム経路により分解し、インシュリンシグナルを抑制することで寿命の延長を引き起こすことをショウジョウバエを用いて明らかにしている。CHIPは、加齢時やタンパク質毒性ストレス下において、蓄積している変性タンパク質の分解に働き、結果として、インスリン受容体の分解ができなくなっているという。このことが、寿命を短縮しているという。

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